競争原理至上主義の盲点
競争にさらされることで強くなるとか。バカじゃないのかと。
バスケの選手はみな背が高いが、バスケをやったから背が高くなったのではない。背が高い奴だけが残ったのだ。
ブコメ見てみると、バスケの例が勘違いされてるようなので別の例で自分なりに出力テスト。
キリンの首が長いのは「首が長いほうがいい」とキリンが思って首を伸ばした訳ではなく、ただ首が長い動物の方が環境に適合してたのでより首の長い動物の方が生き残りやすかっただけ。それがキリン。
例えば中国は。
検索にせよ、webサービスにせよ。ガチガチに自国産業を保護している。
その結果どうなったか。かの国にはちゃんとweb産業が成り立ち、自分たちの利益を確保している。その上で他国に打って出るだけの力を有した。
中国の話を動物と木の例で例えると、木の周りにフェンス作っちゃってフェンスの外の動物には葉っぱ食べたかったら首を伸ばしてねって言う話。
フェンスの中の動物は安心して下の方の葉っぱを食べれるって訳。
「動物は首を伸ばせないかもしれないけど、人間は努力(フェンスをよじ登ったり)が出来るじゃないか。そこに競争原理が働くんだ。」と反論する人がいるかも知れないけど、フェンスがある以上対等な競争じゃない。
逆にフェンスで囲う側から言えば、対等な立場にしないためにフェンスで過去って守ってる訳で。
さらに中の動物は、フェンス(国外企業の排除)だけでなく、足場(国からの援助)もあるので、さらに高い所の葉っぱまで食べれる。
環境のいいフェンスの中の動物の方が生き残る確率が高いのは当然。
そりゃ、競争原理ってもんがあって、「切磋琢磨して、生き残るために力を付けていくんだ」ってのはわかるけど、ハンデがあったらよりいい環境、いい状態の方が有利なのは当たり前。
いくら木を見つけるのが上手くなったって、それは変わらない。
競争して強くなれ、木を見つけてこいと言って木は守らずにいたら、外から来た動物に食われておしまいでしょ。
そもそも「競争原理で良いものが生まれるって言うけど、それってホント?」って思うけど、その話はまた今度。たぶん書く。
最近書いてないなぁと思ったので、久々に。
論文提出が迫ってるのでしんどいけど、がんばってます。